からだの筋肉

「ズバリ健康より」 手足と脊椎の構造とはたらき

筋肉

 筋肉には、骨について運動を起こす筋肉(横紋筋[おうもんきん])と内臓の壁にある筋肉(平滑筋[へいかつきん])とがありますが、ここでは骨についている筋肉のことを述べます。
 骨についていて、運動に関係する筋肉にも、大別して2つの種類があります。
 1つは手足を屈伸するような敏速な運動を起こす筋肉であり、もう1つは、たとえば立っているときに、骨格をその姿勢で支えている筋肉です。両者のはたらきがあってはじめて、日常生活の動作が円滑にできるのです。
 筋肉にはいろいろなかたちをしたものがありますが、骨に付着している部分で光沢をもった黄白色をしているところがあります。この部分を腱[けん]といいます。かかとの骨に付着しているアキレス腱などはその一例です。
 腱が骨またはほかのかたい部分に接するところでは、これらの腱との摩擦を少なくするために、両者の間に、粘液を入れたふくろがあることがあります。これを滑液包[かつえきほう]といいます。
 また腱のあるものでは、腱を取り巻く腱鞘[けんしょう]というトンネルの中を通っているものがあります。
 1つ1つの筋は、これを支配している神経から刺激を受けると収縮し、刺激がなくなれば弛緩[しかん](筋がゆるんで伸びること)する運動をしているにすぎませんが、日常おこなっている簡単な動作にしても多数の筋が複雑に関連しあってはじめて可能になるのです。
 数えきれないほど多数の筋肉が、それぞれ目的とする運動に必要なだけ瞬間的に収縮や弛緩をするのですが、その精巧なことはおどろくべきものがあります。
 反対に、この多数の筋の連合運動をつかさどっている中枢神経[ちゅうすうしんけい]が病気におかされると、簡単な動作にも、大きな支障をきたすようになります。

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